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タイトル | きみのなまえ | |
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著者 | あんず ゆき(作)かなざわ まゆこ(絵) | |
出版社 | 佼成出版社 | |
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学校からの帰り道。たくとは、みんなの後ろをゆっくりと歩いていました。「あっ、またあいつがいる!」とつぜん、だれかの高い声がひびきました。たくとが林のほうに目をやると、おくの草むらに、大きな茶色い犬がしっぽをたらし、のたりのたりと、うろついているのが見えました。「あの犬、きたないね」「ぜったい、くさい」みんなの声に気がついたのか、犬は、こそこそと林の中にきえました。にげていく犬のことを、みんなはわらっていましたが、たくとは、わらったら、あの犬にわるいような気がして、犬の後ろすがたを、ただ、じっと見つめていました。 ●林にいる茶色い犬を家につれて帰ろう、そう決めて、お母さんとたくとは、まずは掲示板に貼り紙をすることから始めてみました。昨今、保護犬や保護猫への関心が高まっていますが、人に慣れていない犬や猫は、人を警戒しこわがります。すぐになかよしになるのは、難しいのですね。そんな犬や猫たちには、愛情深く接し続けることが大切で、それが少しずつ心を開いてくれることにつながるようです。お話の茶色い犬はどうなるでしょうか。最後には、心があたたかくなる結末がまっています。 |