トップページ > 読書案内 >  2年生の今月の本 > 2年生におすすめの本
 > 地球がうみだす 土のはなし

2年生の今月の本


地球がうみだす 土のはなし タイトル 地球がうみだす 土のはなし
著者 大西 健夫、龍澤 彩(作)西山 竜平(絵)
出版社 福音館書店
 

 さいしょ、ぼくは小さなどんぐりだった。ある日、木からおっこちて、土の上にのっかった。ぼくは根っこをのばして、土から、水とようぶんをすいあげた。
 ぼくのせたけは、どんどんのびた。雨や風がふきつけるときは、土が根っこをしっかりささえてくれた。もし、ここに土がなかったら、ぼくはこんなに大きくなれなかった。
 土には、いろいろなものがまじっている。くさったかれ葉、しょくぶつの根っこ。ダンゴムシやヤスデ、もっともっと小さな生きものもすんでいる。土はしっとりしめって、ふかふかしていて、いいにおいがする。
でも、土はもともと、ザラザラした砂や小石だったんだ。しめり気もないし、やわらかくもなかった。ずっとむかし、山がふん火したとき、風にのって、たくさんの火山灰がとんできた。
 それが、土が土になるまでの、長い長い、ものがたりのはじまりだ。

●わたしたちの足もとにある土。いつも踏みしめているこの土は、じつはとてつもなく長い長い年月を経てできあがりました。今目にしている姿になるまでに、かたちを変え、いろいろな物質や生きものたちが関わりあってきたのです。その変化の過程が、イラストとわかりやすい文で説明されている絵本です。壮大な土の物語を一緒にたどっていきましょう。

Page Top