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2年生の今月の本


ひとがつくった どうぶつの道 タイトル ひとがつくった どうぶつの道
著者 キム・ファン(作)堀川 理万子(絵) 
出版社 ほるぷ出版
 

 ゆうぐれ、森のなかの 木のあなから 小さな どうぶつが こっそりと かおをだしました。ぴかぴか ひとみ かがやく モモンガのメスです。
おなじころ、そこから すこしはなれた 森のなかの 高い木の上から、モモンガのオスが ぱっと とびたちました。
 つばさのような ひまくを つかって、すうーっ! 風にのって ぐんぐんとんで、ひゅっと ちがう木に ちゃくち。たったったと 高いところまで のぼっては、また、すうーっと とんで、ちがう木に ちゃくち。木から木へとつづく、「モモンガの道」を いどうして、メスのところまで やってきました。

 しばらくたった ある日。ふたたび メスに あいにいこうとした オスは、びっくりして たちどまってしまいました。いつも いどうに つかっていた木が なくなって、そこには、ひろびろとした 道が できていました。「あの 木がないと、とべないのに……」

●道路を通りかかった動物が車にひかれて、交通事故にあい命を落としてしまうことが世界中で深刻な問題となっています。また、もともと動物たちが生活していた場所が、道路や街が広がったことにより引き裂かれてしまうという問題もあります。これらの問題を完全に解決するのはとても難しいことですが、人と動物が共生するためには、私たちは様々に知恵をしぼることができるかもしれません。そのひとつとして、人間が動物たちのために作った道が絵本のお話で紹介されています。

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