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> オンチの葉っぱ ららららら♪
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タイトル |
オンチの葉っぱ ららららら♪ |
著者 |
おおぎやなぎ ちか(作) つじむら あゆこ(絵) |
出版社 |
文研出版 |
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ここは、二年三組の教室。みんな楽しそうに歌っています。しおりも元気に歌います。
らら♪ √あ♯♯
(あれ?)まこちゃんが、けげんな顔でふりかえりました。「しおりちゃん、かぜひいた?」音楽のじゅぎょうがおわって、まこちゃんがしんぱいそうに聞いてきました。かぜなどひいていません。「でもさ、さっき、しおり、めっちゃオンチだったよな」けんたくんが、からかうようにいいました。オンチ……!? いつも元気なけんたくんは、がっしょうのときは、音がはずれるので、小さな声しか出しません。そのけんたくんに「オンチ」といわれ、しおりの顔が、かぁーっとあつくなりました。(やっぱり、そうだったんだ)しおりは、うんどうがにがて。でも、歌がとくいでした。それなのにきょうは、声がうらがえったり、音がはずれたりしたのです。
ほうかご。しおりは教室にもどりました。まこちゃんといっしょに帰る気分になれなかったのです。(だれもいないから、ためしに歌ってみよう)
かぁ@@ぜ……。ごほごほっ。
やっぱり、へんな声しか出ませんでした。(あたし、オンチになっちゃった。どうしてだろう)
オンチ……、オ…チ……。あ……。(……まさか?)しおりは、きのうの帰り道の、すすきの原っぱでのできごとを思い出しました。
●とつぜん歌がへたになったのは、金色の葉っぱのせいかもしれない。そうしおりは思い当たりました。それはすすきの原っぱで拾ったものでした。いらなくなっても捨てることができないという、オンチの葉っぱは、いらなくなったら他の人にあげるしかありません。クラスのお友だちに入れ替わり葉っぱが手渡っていくと、ふしぎなことになって…?
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