月曜日のことでした。まなとありくんは、おばあちゃんにつれられて、公園へいきました。ふたりはいつも、池のこいたちにえさをやったり、池のはたで、かくれんぼをしたりして遊ぶのです。

　 けれど、今日はちがいました。おばあちゃんは、ふたりが一度もいったことのないほうへどんどん歩いていくのです。

「おばあちゃん、どこへいくの」
　まながたずねました。おばあちゃんは、林のおくにうすみどりに光る、ガラスのたてものをゆびさしました。
「あそこさ。あの温室には、ヤシの木やバナナの木があるんだよ。それから、まだまだすてきなものがどっさりね」
「はやくいってみようよ」
　ふたりはかけだしました。温室の入り口のドアをあけると、そこは小さなへやで、つきあたりにはもうひとつドアがありました。
「じゃ、すぐにはいるんだよ」
　おばあちゃんがドアに手をかけていいました。一、二、三。ふたりは、おくの部屋にとびこみました。