エリザベスは、四人きょうだいの末っ子。何をやってもうまくできないので、ほかの三人からのけものにされています。もう七歳だというのに、失敗はひどくなるばかり。

　七歳のクリスマスには、カナダに住む大おばさんがやってきました。この時も、エリザベスは大変な失敗をしてしまいました。カットグラスでできた花かごを、大おばさんに渡す役をするはずだったのですが、じゅうたんの上におとし、こなごなにしてしまいました。

　 その時、クリスマスツリーから落ちた妖精の人形を見て、大おばさんがいいました。
「おや、まあ。なんて都合がいいんでしょう。エリザベスには、親切な妖精が必要だね、と言おうと思っていたところだよ」
　こうして、妖精の人形は、エリザベスのものになりました。それから、ふしぎなことが起こるようになりました。