今日は、身体測定の日。王様が、体重計にのると、なんと102キロ！　これには、大臣たちもびっくり。

「王様、またお太りになったようでございますね」
ドクターは言った。
「そうかそうか、太ったか」
　王様はごきげんだ。王様は、太っていたほうが貫禄があって、かっこいいと思っているのだ。
「やりすぎてしまっては、かえってよくないこともあるのです。つまり、太りすぎた王様というのも…」
と、大臣が言った。
「かっこわるいのか？」
　王様はショックだった。そういえば、このごろ
「王様、かっこいい！」
と言われていない気がする。これではいけない。こうしてその日から、王様のダイエットが始まった。