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> せかいはひろし
タイトル | せかいはひろし | |
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著者 | 谷川 俊太郎 | |
出版社 | あかね書房 | |
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ひろしが、ひょいと うしろをむいたら、その子が立っていた。見たことのない子だ。せいは、ひろしと おんなじくらい。じいっと ひろしを見て つっ立ってる。 ふと見ると、まだその子が立ってる。しょうがないから ひろしは声をかけた。ところがその子は、返事をしないのさ。その子はなにもいわないかわりに、しゃがんで 地面になにか かいたよ。 「12-2」 そのときひろしは はっとした。その子の目から なみだが一つぶ、つうっとほっぺたへ ながれてる。 ●ひろしは、男の子が書いた番地を探して歩き出します。途中犬に吠えられたり、おばさんに声をかけられたりしながらぐんぐん歩いていくと、いつのまにか知らない原っぱに出てしまい……。言葉の通じない二人は無事家にたどりつくことができるのでしょうか? |