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> ちよのさんの森のさんぽ
タイトル | ちよのさんの森のさんぽ | |
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著者 | 久米 直子 | |
出版社 | 理論社 | |
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ちよのさんは、ひかり町というちいさな町の、町はずれの一軒家に、ひとりで住んでいます。ちよのさんの家の右どなりには、ぞうき林があって、ぞうき林のおくは 森へとつづいています。ちよのさんは、今年で七十六さいで、どちらかといえば、ちいさいおばあさんですが、とっても元気で、ひとりで どこへでもでかけます。毎朝早くおきて、朝ごはんの前に ぞうき林のなかを さんぽすることから、ちよのさんの一日ははじまります。 二月の終わり近い、ある朝のことです。ちよのさんは、いつもより早く目をさましました。外で、強い風の音がしていたせいかもしれません。ちよのさんは、ベッドの上におきあがると、カーテンをあけて、くもりガラスの窓を ちょっとだけあけてみました。強い風が ふきこみましたけれど、きのうまでのような 冷たい風ではありません。 ●ちよのさんは森の動物たちとお話しができるのです。動物たちはみんなちよのさんが大好きでした。春が生まれてはじめてのクマの子や、マリンバのコンサートに招待してくれるこだぬき、素敵な夢をおくってくれる灰色うさぎなどが登場する、ほほ笑ましいお話しです。 |