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2年生の今月の本


やさしいスプーンおばさん タイトル やさしいスプーンおばさん
著者 プリョイセン
出版社 学習研究社
 

 朝の九時です。スプーンおばさんが、じまんのクッキーをつくろうと、とだなをあけてびっくり。だいじにとっておいたジャムは、からっぽ。チーズもかじられています。
「いったい、だれがたべたのかしら?」
 スプーンおばさんは、はん人さがしをはじめました。
「おや、こんなところに、ねずみの足あとがあるよ。きっとねずみがたべたのね。……でも、ちょっとまって。ねずみが、ジャムのびんのふたを、あけられるかしら?」
 そこに、ルウリィがきいちごをもってやってきました。
「ありがとう。ちょうどジャムがなくなって、こまっていたところなのよ。おれいに、おこづかいをあげましょうね」
  スプーンおばさんは、十ヨーレ玉をとりだしてわたそうとしました。ところが、手をすべらせて、それをゆかにおとしてしまいました。十ヨーレ玉は、ころころころがって、かべにあいていた小さなあなの中にきえてしまいました。

 かわりの十ヨーレ玉はありません。そこで、スプーンおばさんは、かわりにクッキーをごちそうすることにしました。やきあがるのをまっていようと、いすにこしかけたとき、スプーンおばさんの体は、きゅうに、小さくなってしまいました。いすにおいてあった毛糸にぶらさがって、ゆかにおりたとき、子ねずみがやってきました。

「ちょうどいいところにきたわ。あなたにききたいことがあるのよ」
 ねずみのいえにやってきたスプーンおばさんは、テーブルの上をみてびっくり。みたことのあるジャムとチーズがならんでいます。てっきりはん人はねずみだとおもったのですが、とうさんのビヨンハルケンはおこっていいました。
「しつれいな。このジャムとチーズはかあさんがくろうしてつくったものです」

  スプーンおばさんがわけをはなし、はん人をしらないかしらというと、いちばん下のねずみが、いいました。
「ぼく、こっそりたべた人、しっているよ。とっても大きな、男の人だよ」

 さて、その大きな男のはん人とは、いったいなのものでしょうか。

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