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2年生の今月の本


森のお店やさん タイトル 森のお店やさん
著者 林原 玉枝
出版社 アリス館
 

きつつきが、お店をひらきました。それはもう、きつつきにぴったりのお店です。きつつきは、森じゅうの木の中から、えりすぐりの木をみつけてきて、看板をこしらえました。看板にきざんだお店の名前は、こうです。『おとや』。それだけでは なんだかわかりにくいので、きつつきは、そのあとにこう、書きました。
「できたての音、すてきないい音、おきかせします」

  たぬきは、お金がもうかるばかりでなくて、楽しくて、わくわくドキドキできたうえに、森じゅうのなかまが みんな幸福になる商売をしたいと思っていました。考えに考えて、たぬきは、とてもすてきな商売を思いつきました。それは『おみくじや』。どんなおみくじかというと……。

  はりねずみが、お店をひらきました。森の小道を、まがってまがって、まがったかどの、くすの木の根元です。『ぽけっとや』これが、お店の名前です。たぬきのおやこが、立ちどまって、首をかしげました。
「なんのお店かしら」

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