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2年生の今月の本


おばあちゃん、ゆうびんです タイトル おばあちゃん、ゆうびんです
著者 杉 みき子
出版社 PHP研究所
 

 ゆうこは今日から冬休み。高原バスにのって、山のおばあちゃんのうちへ遊びにいくところです。バスがとおるのは2メートルもある雪の中。車のとおるところだけ道があいていて、あとはなんにも見えません。バス停が近づくと、おばあちゃんが手をふっていました。おばあちゃんのうちは、バス道路から十メートルばかりひっこんでいます。大きなシラカバの木が目じるしで、そこからほそいみちをはいっていきます。おばあちゃんは、この道にじょうずに雪だんを作っているのです。

  ゆうこがおばあちゃんといっしょにあたたかい茶の間で手作りクッキーを食べていると、「ゆうびん!」
と声がしました。ドアがばたんとしまったそのとたん、
――ドドドド ドドド――
ひゃあっ!
と大きな音。びっくりしてげんかんまでかけていくと、おやまあ、今きたゆうびんやさんが、雪の中にこしまですっぽりうずまっています。にぎってる手紙のたばをぬらさないように、かた手をたかくあげているけど、ぼうしも上着もまっ白の雪だらけです。

  おばあちゃんが手をかして、ようやくゆうびんやさんを雪の中から引っぱりあげました。
「ゆうびんやさんも、本当にたいへんだ。きっとほかでも、こんなめにあってるんだろうね。」
「さっきのゆうびんやさん、雪だるまみたいになりながら、だいじな手紙をぬらさないようにいっしょうけんめいかた手をさしあげてたっけ。」
 あのゆうびんやさんが、もっと楽にゆうびんをくばれるようにできないかなあ。

●考えたゆうこは、名案を思いつくのです。さて、ゆうびんやさんはゆうこの考えを気に入ってくれるでしょうか?

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