４月になって、いちばんはじめの日ようび、たねこは、
「あたし、きょうから三さいよ。」
とゆびを三本たてて、家じゅうとんでまわりました。

　たねこは、おかあさんから、ひだのいっぱいあるそらいろのプリーツスカートを、おとうさんからは、そらいろのデニムのうんどうぐつをもらいました。たねこは、
「二つのときのスカートは、もう、いらない。」
と、こんいろのジャンパースカートをぬいで、そらいろのプリーツスカートをはきました。

「とってもきれい。ぼくもほしいなあ。」　
「だめ。くまたは、おとこのこ。」
「そのスカートちいさくなったら、どうするの？」
「ガブリちゃんに、あげる。」
「ガブリちゃんは、おんなのこ？」
と、くまたがききました。
「そう、おんなのこ。あたし、プリーツスカートとうんどうぐつを、ガブリちゃんにみせてこなくちゃ。そして、よんでこよう。きょうは、おたんじょうびのケーキがあるんだもの。」

　 たねこは、おかあさんのところへいって、ひとりでどんぐりこうえんへいってもよいかどうかをききました。
「いいですよ。」
と、おかあさんがいいました。たねこは、あたらしいうんどうぐつをはいて、おとなりの、どんぐりいこうえんへでかけました。