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> ビルにきえたきつね
タイトル | ビルにきえたきつね | |
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著者 | 角野 栄子 | |
出版社 | ポプラ社 | |
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大きな都会のまんなかに、浄水場がありました。うら庭は、林になっていて、そこには小さなきつねが住んでいました。庭番をしているすずきさんだけが、このきつねのことを知っていました。 ある日のこと、きつねは、すずきさんから、もうじきこの浄水場がこわされて、大きなビルがたつことを聞かされました。 「今度の休みにでも、西山にいってはなしてやろう」 浄水場の近くに、壊れかけた小さな芝居小屋がありました。お客が来ないから、もうやめようと、持ち主が決心したときでした。 すすきの天吉という、わかい手品師が、その芝居小屋に出演するようになったのは、それからまもなくのことでした。 ●こうして、きつねはすすきの天吉と名乗る手品師として、たくさんの人の前に姿を現すことになります。初めて手品をする日、小屋は満員になりました。さて、天吉の手品はうまくいくのでしょうか? |