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> なきわらいのいばりんぼう
タイトル | なきわらいのいばりんぼう | |
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著者 | 一色 悦子 | |
出版社 | 草炎社 | |
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「この二年一組から、絵のてんらん会の入せんしゃがでました。それも、全国一のゆうしゅうしょうです。」 「この組で、絵がとくいなのは、たけしくんか けんたくんかどっちかだから、きっと、けんたくんだね。」 そのとき、先生の声が耳にわーんととびこんできた。 すぐそのあと、全校集会があって、校長先生がぼくの名前を大きな声でよんだ。こうして、ぼくの名前は、全校生徒みんなに知られてしまった。すごいなあ。全国で1番だって!なーんか、しんじられない。ぼくは、すぐにニヤニヤしてしまう……。トイレに行っても、校ていであそんでいても、みんながぼくを見ているような気がして、ちょっぴりてれくさい。もしかして、ぼくは、天才かもしれないぞ……。 次の日から、みんな、「いよう、第一小学校の有名人。」 とか言って、ふざけるんだ……。ぼくは、とてもうれしかった。ところが、その日のほうか後、くつを取り出そうとして、ぼくは、ノートのきれはしのようなものを見つけた。ひらいてみると、カタカナの字が書いてあった。<ヒョウショウシキニハ ゼッタイ デルナ。デタナラ タイヘンナ コトガ オキルゾ> えっ、なに、これ?ぼくには、わけがわからない……。 |