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タイトル | 龍の子太郎 | |
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著者 | 松谷 みよこ | |
出版社 | 講談社 | |
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山あいの小さな村に、ひとりのばあさまが、たろうという男の子と住んでおりました。たろうのりょうわきには、まるでりゅうのうろこのような形のあざがあったので、いつのまにか、「たつの子たろう」とよばれるようになりました。なまけもののたろうは、いつも、山で、「あや」という女の子のふえの音に耳をかたむけたり、けものたちとすもうをとったりして遊んでおりました。 そんなある日、たつの子たろうが、山から帰ってくると、ばあさまが、けがをしてねこんでいました。そして、こんな心ぼそいことを言い出したのです。 「おまえにいつ言おうかと思っていたが、おまえがいつになっても子どもなんでなあ、ついのばしていただに。おら、もう年だで、いつぽっくりしんでしまうかもわからねえ……。おまえのおとうとおかあのこと、たつの子たろうという名のいわれを話しておこう……。」 ●龍の子太郎のおかあが、実はまだ生きているかもしれないと分かります。太郎は、母親に会いに行く決心をし、旅立とうとしたそのとき、あやが、鬼にさらわれたという知らせをうけます……。なまけものだった龍の子太郎が、急にたくましく、鬼退治と母親探しの旅に出かけます。次から次へと場面が移っていく、スケールの大きい作品です。 |