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3年生の今月の本


龍の子太郎 タイトル 龍の子太郎
著者 松谷 みよこ
出版社 講談社
 

 山あいの小さな村に、ひとりのばあさまが、たろうという男の子と住んでおりました。たろうのりょうわきには、まるでりゅうのうろこのような形のあざがあったので、いつのまにか、「たつの子たろう」とよばれるようになりました。なまけもののたろうは、いつも、山で、「あや」という女の子のふえの音に耳をかたむけたり、けものたちとすもうをとったりして遊んでおりました。

  そんなある日、たつの子たろうが、山から帰ってくると、ばあさまが、けがをしてねこんでいました。そして、こんな心ぼそいことを言い出したのです。

「おまえにいつ言おうかと思っていたが、おまえがいつになっても子どもなんでなあ、ついのばしていただに。おら、もう年だで、いつぽっくりしんでしまうかもわからねえ……。おまえのおとうとおかあのこと、たつの子たろうという名のいわれを話しておこう……。」
「おらが、たつの子、まものの子って、からかわれても、あんなの苦にするな、おとうもおかあもちゃんと人間だって、言ってたでねえか……。」

●龍の子太郎のおかあが、実はまだ生きているかもしれないと分かります。太郎は、母親に会いに行く決心をし、旅立とうとしたそのとき、あやが、鬼にさらわれたという知らせをうけます……。なまけものだった龍の子太郎が、急にたくましく、鬼退治と母親探しの旅に出かけます。次から次へと場面が移っていく、スケールの大きい作品です。

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