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3年生の今月の本


とべないホタル タイトル とべないホタル
著者 小沢 昭巳(作) 森 寛子(絵)
出版社 ハート出版
 

 西の空が夕日にそまって、町も田んぼも金色にかがやきだしたころ、ホタルの子どもたちは、いっせいにサナギからかえりました。
「わぁ、今日から、ぼくも一人前のホタルだ。うんとうんと光るぞ」
 ホタルの子どもたちは、いっせいに空に旅立っていきます。しかし、どうしたことでしょう。一ぴきのホタルだけが、空へあがってこないのです。みんなは、心配して飛び方を教えますが、やっぱり飛ぶことができません。

  次の日の晩、人間の兄妹(きょうだい)が、ホタルを見つけに野原までやって来ます。しかし、つかまえられえそうになったホタルをかばった仲間が、かわりにつかまってしまいました。

「あのホタルは、ぼくの身代わりになってくれたんだ。ぼくを助けるために、わざとつかまってくれたんだ」

  とべないホタルは、大きな涙をこぼしました。みんなは、とべないホタルのために、つかまえられた仲間のホタルを助けることができるのでしょうか?

●とべないホタルをかばった仲間が、人間の兄妹につかまえられてしまいました。この物語を読んで、「勇気」と「仲間を大切に思う気持ち」の大切さを改めて考えてほしい一冊です。

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