くらい夜の道を一台のタクシーが走っています。うんてんしゅの松井さんは、きょうのしごとをおしまいにして、かえろうとしていました。すると、「あれは？」とおりがかったまよなかの公園に、女の子がふたりうろうろしているのが目にとまりました。

「そんなになかないで」「ん」「なみだで見えにくくなるからね。　ちこちゃん。おちたのは、ほんとにこのへん？」……

　になって車をおりてちかづいてみると、なにやら話し声が聞こえます。どうやら女の子たちはさがしものをしているようなのです。