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3年生の今月の本


ぼくの犬、バモス タイトル ぼくの犬、バモス
著者 山下 篤(作)  高畠 純(絵)
出版社 偕成社
 

 バモス、ぼくはおまえと会った日のことを、きっと一生わすれないよ。

  ぼくの9才のたん生日のちょっと前の、天気のいい日曜日。朝ごはんのあと、お父さんが「ちょっと早いけど、びっくりするようなプレゼントを持って帰るから」と言って出かけたまま、お昼をすぎても帰って来なかった。お母さんにたずねても、「楽しみにしてなさい」としか言わないで、にやにやしていた。

  お父さんが帰ってきたのは、夕方だった。外からよばれて出てみると、お父さんのうででおまえがねむっていたんだ。いきが止まってしまうくらい、おどろいたよ。そのばん、ぼくはうれしくて、ゆかにすわってごはんを食べたんだ。おまえがミルクを飲んでいるすぐそばでね。部屋につれて行くと、おまえはぼくのベッドでおしっこしちゃっただろ。おまえはわすれても、ぼくはちゃんとおぼえてる……。

 ぼくには友だちは何人もいるけど、あの日からは、おまえがいちばんの親友だ。

●「ぼく」が、大好きなバモスに手紙を書くように、たくさんの出来事が綴られています。「ぼく」のバモスへの愛情がひしひしと伝わってきて、思わず微笑んでしまう、心が温かくなるお話です。

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