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タイトル | 千年ぎつねの春夏コレクション | |
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著者 | 斉藤 洋(作) 高畠 純(絵) | |
出版社 | 佼成出版社 | |
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五月晴れの空の下、ハンモックで千年ぎつねはひるねをしています。千年ぎつねは、そのへんのきつねとはわけがちがいます。人間の言葉も分かるし、人間を化かすこともできるのです。でも、そんな風に化かしても、たいしてじまんにもならないので、あまりそういうことはしません。くだらないいたずらをするくらいなら、ハンモックでひるねをする方がましだと思っているのです。 そんなある日、林の中から、かめにまたがった金太郎があらわれました。「千年ぎつねのだんな。あっしら、なかなかいい化けっぷりでしょう。」じつを言うと、金太郎に化けているのは三百年ぎつね、かめととんかちに化けているのは二百年ぎつねです。「今日は五月五日、たんごのせっくですぜ。あっしら、町に行って、かしわもちをかっぱらってくるつもりなんですよ。このかっこうで行けば、目立ちやせんぜ。」その様子を見て、千年ぎつねは大声で言いはなちました。「ばかもの!目立ちすぎるにきまっとるだろうが。そんなかっこうで町をうろついているやつがいるもんか。」あきれかえった千年ぎつねは、しょうがなくみんなを町につれていくことにしたのですが……。 ●さて、この4匹のきつねたちは、どうやってかしわもちを手に入れるのでしょうか?千年ぎつねと三百年ぎつね、二百年ぎつねの掛け合いが何とも言えず面白く、お子さんだけでなく、お父さんお母さんも楽しめる作品になっています。 |