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3年生の今月の本


いたずらおばけペレレ タイトル いたずらおばけペレレ
著者 手島 悠介(作) 岡本 颯子(絵)
出版社 講談社
 

 ある日、あきらのもとに、一人のおばけが現れました。名前はペレレ。顔は黒くて、ちびくろサンボのお父さんのよう。パイプをくわえて、ピエロのような三角ぼうしをかぶっています。そして、足は一本足。
「わしは、こんなおかしな格好をしているが、悪いおばけじゃない。困ったことがあったら助けてあげよう。」
その日からペレレは、あきらのポケットに入って、あきらを守ってくれるようになったのです。

 そんなある日、あきらは友達と、空き地で野球をしていました。あきらは野球がうまくありません。でも、ポケットにペレレがいるからでしょうか。勇気がわいてきて、今日は結構打てるのです。あきらが思いっきりバットをふると、ボールは高く飛んで、家の窓の中に飛び込んでしまいました。案の定、家から出てきたおじさんにこっぴどく怒られてしまったあきら。
(ペレレ、たすけて!)
あきらは心の中で祈りました。すると、そこにお父さんが現れて、あきらを助けてくれたのです。このお父さんは……、そう! ペレレです。
(ペレレは子どもの味方なんだ)
あきらはそう思っていました。

●あきらの思ったことを何でも叶えてくれるペレレ。あきらが、「朝会の校長先生の話が長い」と思ったら、突然気球に乗って現れてみんなを混乱させるし、給食で「にんじんが食べたくない」と思ったら、クラスのみんなに変な歌を歌わせて先生を怒らす始末。「これではいけない」と、あきらは思い始めていました。ペレレとの出会いを通じて、成長していくあきらに注目していただきたい作品です。

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