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3年生の今月の本


えんとつには魔女がいる タイトル えんとつには魔女がいる
著者 ビクトリア ホワイトヘッド(作)
久瀬 麻子(訳) 伊藤 悌夫(絵)
出版社 金の星社
 

 エレンの家の古いえんとつからは、毎晩ドンドンと大きな音が聞こえてきます。中には魔女の親子が住んでいます。大きな音は、いたずら息子ルーファスが大あばれしている音でした。

 ある時、ルーファスは、ふざけて魔法をかけているうちに、おじさんの大切な中世魔術メダルをどこかへ消してしまいました。それを知って、母親ハンナはかんかんになっておこります。このメダルがないと、ハロウィーンのお祭りに永久に出入り禁止になってしまうかもしれません。今年こそ魔法コンテストで優勝しようと、はり切っていたルーファスは、これでは自分が一人前の魔法使いだということを証明できないとあわてます。

 実は、このメダルはエレンの部屋にありました。ハロウィーンの前の晩に、えんとつの中に入りこんでしまったエレン。メダルのひみつを知ったエレンは、エレンの部屋にあるメダルを返してあげるかわりに、ある願い事をかなえてもらおうとします。メダルを取りに戻る二人ですが、とちゅう、小鬼ゴブリンやおばけや、やみの番兵などと出くわし……。

 ルーファスは魔法コンテストに出ることができるのでしょうか。エレンは願い事をかなえてもらうことができるのでしょうか。

●エレンとルーファスがくり広げる様々な出来事がスムーズに展開していくので、起承転結にそって読み進みやすくなっています。また、魔法の世界の住人や情景などがたくさん描かれていて、お話を通して、欧米の子どもたちが抱いている典型的な「魔法使いの世界」に触れることができるでしょう。

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