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3年生の今月の本


ワッハワッハハイのぼうけん タイトル ワッハワッハハイのぼうけん
著者 谷川 俊太郎(作) 和田 誠(絵)
出版社 新風舎
 

 主人公ワッハワッハハイとは、なにものなのでしょうか。

『ワッハワッハハイは人間である。ワッハワッハハイは男である。年は、5才より上、15才より下である。きみが、去年この本を読んでたら、ワッハワッハハイは5才だった。今年読んでるとすると6才、来年読むとすると7才、さ来年読むとすると8才……。』『ワッハワッハハイはワッハハイとは笑わない。ケリレロと笑うんだ。』

  そんな、ワッハワッハハイのぼうけんを少し紹介してみましょう。

『<なに>ってなんだろう、と、ワッハワッハハイはおもった。<なに>がないんなら、<なに>っていうことはできないはずだと、おもった。そこで、<なに>をさがしに行くことにした。』

 旅の途中で、どろぼうの親分に出会います。
「おまえは、なにをさがしているのかね。」
と、親分が聞くと、
「そうです。」
と、答えるワッハワッハハイ。

「だから、なにをさがしているのかと聞いているんだ。」
「だから<なに>をさがしているんですよ。」
「なにか、すると、その<なに>は、れいの<なに>なんだな。」

  親分は「どうも、ゆだんができない」と、ワッハワッハハイをぐるぐる巻きにしばりあげ、らくだの上に乗せて連れて行きます。親分、何か勘違いしているようですね。

●リズムよく、表現豊かに書かれた文章で、本が苦手なお子さんでも、ワッハワッハハイの不思議な世界へと引きこまれていきます。そして、ストーリーを一緒に冒険するうちに、頭の中では想像力がフルに回転することでしょう。しかし、笑いながら、すらすらと読んでいくなかでも、ときどき、「ん?」と立ち止まり、読み返してみたり、深く考えさせられるところもありと、読むたびにいろいろな楽しみを見つけられる本です。

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