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3年生の今月の本


たのしいこびと村 タイトル たのしいこびと村
著者 エーリッヒ・ハイネマン(作)
フリッツ・バウムガルテン(絵)
石川素子(訳)
出版社 徳間書店
 

 なきむし村の農場に、古ぼけた小屋がひとつありました。その小屋には、ねずみの一家が住んでいました。ある年のこと、わるい天気がつづいて、国じゅうで作物がとれなくなりました。もちろん、ねずみの一家も食べるものにこまりました。子どもたちはみんな食べざかりです。子どもたちのおなかがクウクウ鳴るのを聞くと、おとうさんのプッツはかわいそうでたまりませんでした。

  いよいよ食べ物がなくなってくると、プッツはふと、なくなったおとうさんが話してくれたことを思い出しました。
「いつかおまえが、自分の力で家族をやしなっていくことができなくなったら、こびと村へ行ってごらん。こびとたちは、やさしくて親切だから、力をかしてくれるよ。わしのおとうさんも、おじいさんも、こびとたちにたすけてもらったものさ。だけど、こびとたちの気持ちにあまえず、ねずみの名にはじぬよう、きちんとふるまうのをわすれてはいけないよ。」

  プッツは、家族をのこし、一番上のむすこのピープスをつれて、出かけることにしました。こびと村への旅が、今始まります。

●五つの丘を越え、プッツとピープスは、ようやくこびと村に辿りつきました。こびと村は、夢のように美しいところでした。虫たちの羽に色づけするペンキ屋、自分の足にぴったりの靴を作ってくれる靴屋、とびきりおいしいケーキ屋。どのこびとたちも、一生懸命働いています。ドイツで60年も読み継がれている楽しいお話です。

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