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> かっぱうたろう
タイトル | かっぱうたろう | |
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著者 | おの りえん(作) かじやま としお(絵) | |
出版社 | 福音館書店 | |
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かっぱのうたろうは、村はずれの沼に、とうさまとかあさまと、なかまたちと住んでいた。 うたろうには、同い年くらいの友だちがいない。人に見られてめんどうをおこさぬように、お日さまの明るいうちは沼から出ないのが、かっぱのおきてだけど、うたろうは、なかまの目をぬすんでは、村まで出かけていって、村の子どもたちが遊ぶのを、うらやましく見ていた。 かーっと晴れたある日のこと。うたろうは、いつものように子どもたちをこっそりのぞいていた。その時だ。とつぜん、うしろで、ごーっと、すさまじい音がした。びっくりしてうしろをふりかえると、沼の上に、ぐるぐると黒い雲がうずまいて、たちのぼっている。村の子どもたちもうたろうも、頭かかえて、ぎゅっと地面につっぷした。 ●今日が年寄りかっぱの言う「沼の寿命」だったのです。ひとり取り残されてしまったうたろうは、行くあてもなく、山の中を泣き泣きさまよい歩きます。そんな時、一軒の家を見つけました。うたろうは、その家をたずねるのですが・・・。この他にも、3つの楽しいお話が入っています。昔話風の語り口は、読み聞かせてあげるのにもぴったりです。 |