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> 紳士とオバケ氏
タイトル | 紳士とオバケ氏 | |
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著者 | たかどの ほうこ(作) 飯野 和好(絵) | |
出版社 | フレーベル館 | |
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大きな町のまんなかの古い一軒家に、マジノ・マジヒコ氏という、それはそれはまじめな紳士がひとり住んでいた。その規則正しい生活ときたら、まるで時計のようで、きちんとした身なりは、仕立て屋のウィンドウからたった今ぬけ出してきたようだった。 ある日曜日のこと。マジヒコ氏は、十二時きっかりに昼食をとろうと、居間に入り、あかりをつけた。と、そのとたん、ぎょっとした。マジヒコ氏の席に、白い服を着た人が、プカン、とういたような感じですわっていたのだ。マジヒコ氏は、びっくりしたあとに大変ふゆかいな気持ちになった。こういうずうずうしい悪ふざけは、マジヒコ氏のとりわけきらいなことだった。 ●突然現れたオバケは、マジヒコ氏の家を守る「家オバケ」だと言います。毎日夜中の12時に現れて、家の真面目な空気をほぐしてくれているのです。マジヒコ氏は、風邪をひいて寝込んでいたために、昼の12時と夜の12時を勘違いして、オバケに出くわしてしまったというわけです。このオバケとの出会いが、真面目なマジヒコ氏の生活を大きく変えていきます。 |