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3年生の今月の本


くしゃみくしゃみ天のめぐみ タイトル くしゃみくしゃみ天のめぐみ
著者 松岡 享子(作) 寺島 龍一(画)
出版社 福音館書店
 

 むかしむかし、小さな村に「くしゃみのおっかあ」というおばさんが住んでいました。このおばさんのくしゃみのものすごいことときたら、人はもちろん、馬や牛、屋根までふき飛ばすほどのいきおいがありました。

 ところで、くしゃみのおっかあには、むすこが一人あって、名前を「はくしょん」といいました。もちろん、すきでこんな名をつけたわけではありません。やくばに名前をとどける時に、「ハックショーン!」と、どえらいくしゃみが出てしまい、かんちがいしたお役人が、こせきちょうに「はくしょん」と書きこんでしまったのです。

 そんなある日、はくしょんは、
「もう一人前の年になったで、ひとりだちせねばならん。ひとつうんだめしに、だれもいったことのない、てんぐ山の向こうにあるという、大きな村へ行ってみようと思う」
と言い出しました。てんぐ山はけわしい山で、まだだれもあの山をこえたものはいません。そこで、おっかあの一世一代の大くしゃみで、はくしょんを山の向こうまで飛ばすことになったのです。

●子どもたちも大好きな「くしゃみ、いびき、おなら、しゃっくり、あくび」を題材にした、ユーモア満載の一冊です。読み聞かせにもぴったりなので、是非親子で読んで大笑いしてみてください。

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