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タイトル | わるくちのすきな女の子 | |
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著者 | 安房 直子(作) 林 静一(絵) | |
出版社 | ポプラ社 | |
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その女の子は、人のわるくちをいうのがすきでした。人にいじわるをするのもすきでした。それなのに、女の子は、きれいな顔をしていました。あたまもよかったし、遊びもじょうずでした。女の子は、ゴムとびもとくいでした。女の子は、だれよりも高くとぶことができました。そんな女の子を見て、友だちはみんな、 みんなであそんでいる公園に、ぼろぼろの服に、ぼさぼさのかみをしたおばあさんがいました。女の子は、そのおばあさんのことを「ぼろっきればあさん」とよんでいました。ある日、女の子が一人で公園にいると、そのおばあさんが、虹のように美しいゴムとびのゴムひもをかしてくれました。しかし、それを高くとびこえたしゅんかん、女の子は、灰色の小鳥になってしまいました。 ●わるくちのすきな女の子の胸の中には、真っ黒いかまどがあって、わるくちを言うと、その火が、ゴーゴー燃えるらしいのです。鳥にされても、女の子のわるくちは、やむことがありませんでした。 |