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3年生の今月の本


おじいちゃんがおばけになったわけ タイトル おじいちゃんがおばけになったわけ
著者 キム・フォップス・オーカソン(文)
エヴァ・エリクソン(絵) 菱木 晃子(訳)
出版社 あすなろ書房
 

 エリックは、おじいちゃんが大すきでした。じいじとよんでいました。でも、じいじは、もういません。とつぜん、道でたおれてしんでしまったのです。エリックはかなしくて、いっぱいいっぱい、なきました。「じいじは、天使になる」とママはいい、「土になる」とパパはいいます。どっちもエリックには、ぴんときません。じいじがエリックのへやにやってきたのは、その夜のことでした。じいじは、おばけになってもどってきたのです。でも、どうしてじいじはおばけになったのでしょう。じいじのもっている「おばけの本」には、「この世にわすれものがあると、人はおばけになる」と書いてありました。
「わすれものって?」
 エリックはききました。
「そいつがわかればなあ」
と、じいじがため息をつきます。
「じゃあ、しらべにいこう。たぶん、じいじの家にあるよ」
 こうして二人は、じいじがおばけになったわけをさがしにでかけたのです。

●エリックと一緒に家の中や町を歩き回ったじいじは、色んなことを思い出しますが、どれも忘れているなにかではありません。でも、とうとう見つけたのです。じいじがエリックに語りかける場面では、じいじのエリックへの溢れんばかりの愛情がひしひしと伝わってきます。

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