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3年生の今月の本


ホームランを打ったことのない君に タイトル ホームランを打ったことのない君に
著者 長谷川 集平(作)
出版社 理論社
 

 2対4、西坂トゥエニシクス2点のビハインド。6回表1アウトランナー1・3塁。バッターはぼく、出口ルイ。ここまで2三振。ぼくは思い切りバットをふった。ボテボテのセカンドゴロ。また諏訪の森ゴーレムズにまけてしまった。あーあ、もっとバッティングうまくなりたいよ。

 その日の夕方、コンビニで仙ちゃんに会った。仙ちゃんは、出島商業のレギュラーだった。野球がとてもうまいんだ。でも、一度もホームランを打ったことがないらしい。
「一生に一度でいいから、でっかいのを打ちたい。」
 仙ちゃんは、まだホームランの夢をあきらめていないという。

●「始める前からあきらめるのかい。夢見るだけにしとくのかい。やってみないとわからんだろう」という仙ちゃんの言葉に、ルイは心を動かされます。ホームランを打つのは、とても難しいこと。でもあきらめてはいけない、努力することが大切なんだと、この本は語りかけてくれます。全国の野球少年に勇気と元気を与えてくれることでしょう。2007年の日本絵本賞を受賞している作品です。

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