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プカプカといいます

3年生の今月の本


おいらはコンブ林にすむ<br>
                  プカプカといいます タイトル おいらはコンブ林にすむ
プカプカといいます
著者 岩佐 めぐみ(作) 高畠 純(絵)
出版社 偕成社
 

 プカプカはコンブ林にすむラッコ。生まれ故郷のラッタッタ島から旅に出て、いまはコンブ林でひとりぐらしをしています。ひとりがすきだから、ちっともさびしくなんかありません。自称「旅ラッコ一匹ラッコ」。

 さて、プカプカにはさいきん気になっていることがありました。それは、しばらく前に手紙をたくさん書いて、郵便配達員のザラシーにくばってもらったのです。それで、そろそろ返事がきてもいいころだなーと、ひそかにまっているのです。ところが、いつまでたってもザラシーはあらわれず、プカプカへの返事はやってきません。こちらからたしかめに出かけたいほどですが、返事をこんなに楽しみにしている自分が、一匹ラッコとしてははずかしい気もするのです。

「ザラシーのやつ、さぼってどこかで『あっちむいてホイ!』やってるんじゃないか?」そんなふうにいらいらしていたときです。プカプカのところに見なれない顔がたずねてきました。背中には大きな荷物をしょっています。
「あっしはウミガメのカメ次郎ともうします。」
 プカプカはウミガメを見るのもきくのもはじめて。しかし、そのカメ次郎と名のるウミガメは、プカプカの書いた手紙を読んでたずねてきたというのです。

●一匹ラッコ、プカプカのもとへ、奇妙なお客さん、ウミガメのカメ次郎がやってきました。カメ次郎は、あさ起きるとすぐ出かけては夕方に帰ってきたり、ノートになにやら書き込んでいたり、コソコソしていてとてもあやしいのです。

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