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さんすうのむかしばなし

3年生の今月の本


1つぶのおこめ<br>
                  さんすうのむかしばなし タイトル 1つぶのおこめ
さんすうのむかしばなし
著者 デミ(作) さくま ゆみこ(訳)
出版社 光村教育図書
 

 むかし、インドのある地方に、ひとりの王さまがいました。王さまは、自分はかしこくて正しくて、王とよばれるにふさわしいと思いこんでいました。王さまは、
「米は、わしがちゃんとしまっておく。やがて、米がとれない『ききん』の年がやってくるかもしれん。その時は米をみんなにわけあたえよう。」
と言って、みんなが作ったお米を取りあげていました。それから何年もほう作がつづき、王さまの米ぐらは、どれもお米でいっぱいになりました。そして、ある年、ききんがやってきました。天気がわるくて、いねがうまく育たなかったのです。人々は、王さまにさしだすお米どころか、自分の食べるお米もなくなってしまいました。
「おやくそくどおり、米ぐらのお米を人々にわけあたえてくださいませ。」
と、大じんたちが王さまにたのみました。すると、王さまは大声でどなりました。
「ならぬ!米は、わしのために取っておかなくては。」

  ある日、王さまは、自分達だけえん会をひらくことにしました。そのため、お米をどっさり入れたカゴを2つもゾウのせなかにのせて、米ぐらから王さまの宮でんへはこんでいきました。ところが、かた方のカゴからお米がポロポロとこぼれおちているではありませんか。それに気づいたのは、村むすめのラーニでした。かしこいラーニは、あるけいかくを思いつきました。

●絵本ですが、算数の内容も含んでおり、3年生のお子さんでも楽しめるかと思います。たった一粒のお米が、あっという間に増えていく様には大人の方でも驚くのでは?絵も緻密で美しく、視覚的に数の変化や大きさを体験できるように工夫されています。

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