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タイトル |
へんな怪獣 |
著者 |
星 新一(作) 和田 誠(絵) |
出版社 |
理論社 |
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ある日、空のかなたからとつぜん大きなうちゅう船があらわれ、地球に近づいてきた。
「いったい、どこの星から、何をしにやってきたのだろうか。」
人びとが話しあいながらながめていると、それは町はずれにしずかに着りくし、やがてドアが開いた。中から出てきたものを見て、みんなはひ鳴を上げた。なんと、巨大な怪獣だったのだ。全身が灰色のウロコでおおわれていて、見るからに強そうだ。しかし、まわりをとりまいている軍たいは、すぐにこうげきするようなことはせず、まずは話しかけることから始められた。
「どんな目的でおいでになったのですか。できるだけお役に立ちたいと思っております。」
といった意味のことを、身ぶりや絵や、字や声や電波で伝えようとした。あんなすごいうちゅう船に乗ってきたのだから、怪獣はとても頭が良いはずだ。それなのに、何をやっても全く通じなかった。
「もしかしたら、おなかをすかしているのかもしれない。」
いろいろな飲みものや食べものが集められ、怪獣の前にならべられたが、怪獣はそれらをけっとばしてしまった。
「お気にめさないらしい。しかし、しつれいなやつだな。」
そのうち、しつれいどころではない大さわぎになってきた。怪獣があばれ始めたのだ。
●表題作のほか18話の短編作品を、児童書として読みやすく編集し直したものです。3年生にとっては、内容的にまだ少し難しい部分があるかもしれませんが、読書の秋を迎えるこの機会に、ぜひショートショートの名作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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