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3年生の今月の本


ワビシーネ農場のふしぎなガチョウ タイトル ワビシーネ農場のふしぎなガチョウ
著者 ディック・キング=スミス(作)
三原 泉(訳) いとう ひろし(絵)
出版社 あすなろ書房
 

 ワビシーネ農場のスカンピンさんは、びんぼうで、それはそれは運のわるい人でした。びんぼうなのは、たぶん、取り引きがへただったせいでしょう。なにか売る時にはいつも、ほかの人より安く売り、買う時にはいつも、ほかの人より高く買うはめになるのです。それに、運のわるさときたらもう、たいしたもので、ワビシーネ農場では、なにひとつ、うまくいったためしがありません。干し草をつくる時期には、かならず雨がふります。作物をとりいれる時も、やっぱり雨にたたられます。牛は、しょっちゅう足をくじくし、ブタは、しょっちゅうブタコレラにかかるし、ニワトリは、しょっちゅうキツネに食べられてしまうのです。

  そんなわけで、ワビシーネ農場からはだんだん、動物がへっていきました。のこっていた牛やブタやニワトリもみんな売りはらわれ、とうとう、農場にいるのは、ガチョウのふうふだけになりました。

●ある日、スカンピンさんは、ガチョウたちのいる鳥小屋で思いもよらないものを見つけます。そして、それが、スカンピン一家に幸せを運んでくるのですが・・・。登場人物たちはみんな親切で優しく、やわらかな流れでお話が進んでいきます。読み終わった後には、きっと心が温かくなると思いますよ。

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