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3年生の今月の本


ハセイルカのハルカが泳いだ日 タイトル ハセイルカのハルカが泳いだ日
著者 あそう かづこ(作)ミヤハラ ヨウコ(絵)
出版社 佼成出版社
 

 ここは、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」。ハセイルカのハルカが、イルカプールで元気いっぱいに泳いでいます。いまはボールで遊んだりすいすい泳いだり元気いっぱいのハルカですが、「うみたまご」にきたときは、とても弱っていて、泳ぐことも食べることもできず、やっと息をしているだけの赤ちゃんイルカでした。そんな赤ちゃんイルカのハルカの小さないのちをすくったのは、新米飼育員の河内隆子さんと「うみたまご」のスタッフたちでした。

  漁の網にかかってしまったハセイルカの子どもを保護したのは、冬のある日のことでした。水族館の室内プールの中で、そのイルカは、泳ごうとも食べ物を食べようともせず、まるで生きる希望をなくしたかのようでした。ハセイルカを飼育している水族館はめずらしく、しかも赤ちゃんの飼育例は一つもありません。どんな薬がきくのか、どうしたら元気になるのか何もわからないまま、スタッフたちの必死の介護がはじまりました。

●「ハルカの小さないのちを助けたい」「生きる希望を持ってもらいたい」――水族館「うみたまご」のスタッフみんなが強く願い、一丸となってハルカの介護をはじめました。このお話は、そのときの実話をもとに作られています。ハルカが自分の力で泳ぐことができるように、寄り添うような気持ちで奮闘する新米飼育員の河内隆子さんの姿が印象的です。

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