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> どんぐりカプセル
タイトル | どんぐりカプセル | |
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著者 | 市川 宣子(作)松成 真理子(絵) | |
出版社 | 講談社 | |
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「ひっこし?」ふうちゃんがびっくりした声をだすと、あきちゃんはこまったように下をむきました。「うん。うち、ね。冬休みにさ。」冷たい風のふく、十一月の帰り道のことでした。いちばんなかよしのあきちゃんがひっこしてしまうなんて、ふうちゃんは考えたこともありませんでした。ふうちゃんの目にじわっと涙がわいてきます。 ●「どんぐりから聞こえてきた音は、どんぐりの木の楽しみです。どんぐりの木は、思い出を枝にならべてしゃらしゃら鳴らしては、楽しんでいるんです」お屋敷のおじいさんはそう話します。どんぐりの一粒一粒は楽しかった思い出がつめこまれた小さなカプセルなのです。不思議などんぐりの音とともに、ふうちゃんとあきちゃんの思い出も聞こえてきました。 |