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3年生の今月の本


魔女のシュークリーム タイトル 魔女のシュークリーム
著者 岡田淳(作)
出版社 BL出版
 

ダイスケはシュークリームがだいすきだ。今日も三時のおやつになるまでまてなくて、ついおねえちゃんのぶんまで食べてしまったから、おかあさんとひどいいいあいになってしまった。ぷんぷんしながらダイスケが公園のこかげにすわりこんでいると、目の前にカラスと黒ネコがやってきた。いつもはイヌでもハトでも生き物がよってくることなんてないから、今日はとくべつな日かなと思っていると、とつぜん黒ネコがしゃべりだした。「ぼくたちは、きみに、おねがいがある。」ダイスケは息がとまるほどびっくりした。このネコとカラスはともだち? どうしてことばをしゃべるの……? 目をまるくしているダイスケに向かって、黒ネコは自分たちは魔女の手下だから、しゃべったり魔法をつかったりすることができるのだとせつめいした。そして、さらにつづけた「ぼくたちは魔女の手下をやめたいんだ。でも、やめるには、きみのたすけがいる。」カラスも黒ネコも魔法がつかえるのに、ぼくにしかできないことってなに? 思わず聞きかえしたダイスケに、ネコはささやくような声でいった。「それは……100倍の大きさのシュークリームを食べること。」

●100倍の大きさのシュークリームの中にはカラスや黒ネコが魔女にとりあげられた「いのち」が入っているのだそう。「いのち」を取り戻さなければ、動物たちは自由になることはできません。シュークリームが大好物のダイスケにとっては思ってもみないお願いですが、果たしてうまくいくのでしょうか。

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