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タイトル | わらうきいろオニ | |
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著者 | 梨屋 アリエ(作) こがしわ かおり(絵) | |
出版社 | 講談社 | |
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ひとりぼっちのきいろオニは、山を下りて学校にやってきました。「ぼくもなかまにいれてください。」しかし、子どもたちは「きいろいオニなんて、ヘンなの。」ときいろオニをいじわるくはやしたてました。きいろオニは、悲しくてなみだがこぼれそうになりましたが、ぐっとこらえ、わざと大きな声で笑いました。「そうだよ、ぼくはヘンなオニなんだ。あーっはっはっは。」ここで泣いたら子どもたちはなかよくしてくれないと思ったのです。それから、ひざをすりむいても、ふくがどろだらけになっても、きいろオニはたのしそうにわらっていました。「もうあそばない」といわれるのがいやだったから。なかまでいてほしかったから。 ●「きみがかなしいときに、かなしさに気づいてくれないなかまなんて、ほんとうのなかまっていえるのかな」「だけど、きらわれたら、おしまいだよ。だから、ずっとわらっていたんだ」「そのやり方はせいこうしたの?」――これは、物語の後半のむらさきオニときいろオニの会話です。“ほんとうのなかま”とはなにかを問う一冊です。 |