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3年生の今月の本


大きい1年生と小さな2年生 タイトル 大きい1年生と小さな2年生
著者 古田 足日(作) 中山 正美(絵)
出版社 偕成社
 

 春になり、あたらしい学年がはじまった日の午後のことです。原っぱで、あきよとまりこという小学2年生の女の子があそんでいました。2人とも、とてもせがひくいので、ようちえんぐらいの子どもにしか見えません。1年生だった時に見ていた2年生はみんな大きかったので、あきよは「きっと2年生になる前の夜に、せがぐぐっとのびるんだわ」と楽しみにしていました。でも、今日の朝おきても、ぜんぜんせがのびていないことを知って、今はひどくがっかりしているのです。
そこへ、6さいのまさやという男の子がやってきました。まさやは、せの高さが3年生ぐらいもあるのですが、本当はとてもこわがりであまえんぼうの男の子です。でも、明日から1年生になるので何だか強くなった気がして、原っぱにいた小さな女の子たちにむかって、「ぼくは1年生だぞう」といばって言いました。すると、女の子たちはこんなに小さいのに「わたしたちは2年生よ」と言うではありませんか。さらに、あきよから「1年生のくせに、あんたなんか大きすぎるわよ!」と言いかえされて、とうとうまさやはなきだしてしまいました。

●ひょんなことで出会ったあきよとまさやは、次の日から登下校を共にするようになります。あきよは曲がったことが許せない勝気な性格で、わがままな上級生や男の子にも怯まず向かっていくため、毎日ケンカが絶えません。そんなあきよの姿を見ているうちに、まさやは一人で何もできない自分の気弱な性格を変えたいと思い始めます。2014年にはアニメ映画化もされています。

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