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3年生の今月の本


まほとおかしな魔法の呪文 タイトル まほとおかしな魔法の呪文
著者 草野 たき(作) カタノ トモコ(絵) 
出版社 岩崎書店
 

 今年、まほは3年生になりました。新しい教室、新しい先生、新しいクラス、新しい友だち。そんな新しいことにドキドキしながら、毎日をすごしていました。そして、学校がおわると、まほはいつも学どうクラブにむかいます。お母さんがはたらいているので、まほは小学校に入学してからずっと、ほうか後や長い休みを学どうクラブですごしています。
 でも、3年生になると、少しずつじょうきょうが変わってきました。ほいくえんからずっとなかよしだった、まなつちゃんやはるかちゃん、たけしくんやはるきくんたちが、学どうクラブに来なくなってしまったのです。「みんな、3年生になったら、じゅくに行ったり、習い事をするんだって。まほはどうする?」とお母さんから聞かれたとき、まほは「じゅくも習い事もしたくない。学どうクラブの方がいい」と答えました。自分で決めたことだけど、本当に学どうクラブにみんなのすがたがないのを見ると、とても心細い気もちです。もちろん、ほかにも友だちはいるし、ほかの子たちもたくさんいるから、学どうクラブはいつもどおりとてもにぎやかです。それでも、まほは、なかよしのみんながいなくなってしまったことが、さびしくてしかたがありませんでした。

●放課後の時間を他の子ども達と一緒に過ごす、「学童クラブ(児童クラブ)」が舞台。友達との関係に悩んだり傷ついたりする経験を経て、自立に向けて歩みだそうとするまほの葛藤と成長が描かれています。特に主人公と同じ女の子にとっては、友達付き合いや自己表現の難しさなど、自らと重ねて考える部分が多いかもしれませんね。

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