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3年生の今月の本


レンタルロボット タイトル レンタルロボット
著者 滝井 幸代(作) 三木 謙次(絵)
出版社 学研教育出版
 

「あれっ、こんな道あったっけ?」なんどか来たことのあるホームセンターの前を通りすぎて、健太(けんた)ははじめて見る右のほそい道へとまがって行った。歩けば歩くほど、道はばがどんどんせまくなっていく。学校を出るときは、いっしょだったタカシやコウイチも、いつの間にかいなくなり、健太はひとりぼっちになっていた。
「もう引きかえそうかな」と思ったとき、ホームセンターのうら手に、一けんの小さな店らしいものが見えた。健太にとっては、はじめて見る店だ。近くまで行くと、入口の上で、キラキラと金色に光るでん光けいじ板の文字が、横へ横へとながれていた。そこに「ロボット」という文字が見えたと思ったら、つづいて「かします」という文字がながれていった。
「『ロボット・・・かします』だって!?」健太がドキッとしたとき、じどうドアがするすると開いて、店の中から「いらっしゃいませ」という声がした。

●以前から弟が欲しかった健太は、「レンタルロボット屋」で「弟ロボット」を借りることにします。「これからは僕がかわいい弟をずっと守ってやるんだ!」と心に誓った健太でしたが・・・。
普段当たり前のように一緒にいると、いつの間にかその存在の大きさがわからなくなってしまうこともあります。兄弟姉妹のいる子もいない子も、そしてお母さん・お父さんにもぜひ読んでほしい切なくて心に沁みるお話です。

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