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> フランチェスコとフランチェスカ
タイトル | フランチェスコとフランチェスカ | |
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著者 | ベッティーナ・エアリク | |
出版社 | 福音館書店 | |
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フランチェスコには、くつがなかった。かあさんがやっとこさフランチェスコのくつ代をためると、そのたびになにかがおこって、くつ代をほかのことにつかわねばならなくなった。 フランチェスコは、じぶんのすんでいる小さな町で、一ばんしゃれたくつやのショーウインドウの前に立って、ずらりとならんだくつをひとつひとつながめるのがすきだった。 ある日、いつものようにフランチェスコがくつやのショーウインドウをのぞきこんでいたら、小さな女の子の顔がガラスにうつった。その顔は、これまでみたこともないようなかわいい顔で、しかも、その子は、くつなどまるでみないで、ガラスごしに、フランチェスコにわらいかけているみたいだった。フランチェスコは、その日ばかりか、くる日もくる日も、その子のことをわすれられなかった。 |