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> おうだんほどうのムッシュトマーレ
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タイトル |
おうだんほどうのムッシュトマーレ |
著者 |
香坂 直(作) フィリケ えつこ(絵) |
出版社 |
小学館 |
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ボンジュール。わたしの名前は、ムッシュ・トマーレ。「おうだんほどうの見はり番」とでも名のっておきましょうか。
いきなりですが、しつ問です。あなたは今、おうだんほどうをわたろうとしています。目の前のしんごうが、青になりました。さて、あなたはどうしますか?しんごうが青ではなく、赤になった時は?・・・そう!あなたの言うとおり、青しんごうならわたります。赤しんごうなら止まりますね。
ではここで、ゆうしゅうなあなたに、もう一つしつ問を。たとえ、目の前のしんごうが青でも、おうだんほどうをわたってはいけないときがあります。それはどんなときでしょう?
答えは、「心の中のしんごうが青になっていないとき」です。え?「何のことだかわからない」ですと!?心当たりはありませんか?あんがい、いるのですよ。心の中のしんごうをむしして、おうだんほどうを「えいっ!」とわたってしまおうとする人たちが。そういう人たちを見つけて、ひと声かけるのが、わたしの仕事なのです。
おおっ!あそこにも一人、あぶなっかしい子がいますぞ。どうやら、わたしの出番のようですね。それでは、ちょっと行ってくることにしましょう・・・。
●悩んでいたり、後悔していたり、怒っていたり・・・。「心の中の信号が青になっていないとき」というのは、誰にでもあるもの。そんなとき、どこからともなく現れて、心の中の信号無視をやめるよう、優しく厳しく諭してくれるのが、「ムッシュ・トマーレ」なのです。
頭のてっぺんからつま先まで真っ赤なムッシュ・トマーレの服装のように、真っ赤な表紙がこの本の目印ですよ。
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