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3年生の今月の本


三年一組、春野先生! タイトル 三年一組、春野先生!
著者 くすのき しげのり(作) 下平 けーすけ(絵)
出版社 講談社
 

 3年生になって、2日目のことだった。「おい、しってるか?滝野(たきの)先生が、じこにあったの」「しんごうむしの車にはねられたんだって」「きゅうきゅう車が来てたって聞いたよ」朝のきょうしつは、たんにんの滝野先生がこうつうじこにあった話でもちきりだった。
その時、ガラガラっときょうしつの戸が開いて、こうちょう先生が入ってきた。
「みなさん、おはようございます。じつは、滝野先生が、こうつうじこにあわれました。おうだんほどうをわたっていたお年よりを、しんごうむしの車からまもろうとして、はねられたそうです」と、こうちょう先生が話してくれた。「滝野先生は、足のほねをおる大けがをしたので、しばらく入いんすることになりました。その間、このクラスのたんにんは・・・」とこうちょう先生が言いかけた時、きょうしつの戸がノックされた。
「しつれいします」と入ってきたのは、長いかみの女の先生だった。「わたしの名前は、春野(はるの)萌美(もえみ)です。3しゅう間だけですが、滝野先生が帰ってこられるまで、みなさんのたんにんとして、力いっぱいがんばります。わからないことばかりなので、いろいろおしえてくださいね。よろしくおねがいします!」そう言って、春野先生は、にこっとわらった。

●以前ご紹介した「三年二組、みんなよい子です!」に登場した萌美が成長し、「春野先生」として帰ってきました!臨時教員として三年一組の担任になった春野先生は、持ち前の明るさとひたむきな努力でクラスの子ども達の心をつかんでいきます。しかし、その中に、大人に対する強い不信感から素直になれないまま、悪ふざけや反発を繰り返す一人の男の子が・・・。さて、3週間という限られた期間で、春野先生はどのように向き合っていくのでしょうか。

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