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3年生の今月の本 > 3年生におすすめの本
> コケシちゃん
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タイトル |
コケシちゃん |
著者 |
佐藤 まどか(作) 木村 いこ(絵) |
出版社 |
フレーベル館 |
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今日から、このクラスに「体けん入学生」がやってくる。
外国に住んでいる日本人の子や、日本に親せきのいる子が、夏休みや冬休みの間だけ日本の学校に入学することを「体けん入学」とか「一時入学」というらしい。わたしがいる小学校は、体けん入学生がけっこういるし、外国人の生とも多い。でも、これまでうちのクラスにはいなかった。
なかよしのマコちゃんといっしょに学校に来る間も、その話になった。マコちゃんは、今年はスイスから体けん入学生が来ると聞いて以来、ずっとはしゃぎっぱなしだ。「ねー、その子、やっぱ金パツかな?くるみのとなりのせきになるんだから、いろいろ聞いちゃおうよ!」マコちゃんは、うれしそうに後ろ向きにスキップしている。とんだりはねたり、気分をすなおに表げんできるマコちゃんが、うらやましい。わたしは、自分の考えを発表したり気もちを表げんしたりすることが大のにがてなのだ。
教室に入って自分のせきにすわると、なんだかドキドキしてきた。日本語ちゃんとつうじるかな?なかよくなれるかな?お父さんかお母さんがスイス人なのかな?なんて考えているうちに、チャイムが鳴った。それと同時に、先生が教室に入ってきた。そのうしろに、女の子がいる!
・・・あれ?でも、顔はどう見ても日本人みたいだけど・・・。
●外国からやってきた、見た目は日本人の「体験入学生」。しかし、小さな体からは想像もつかないほど、誰にでも遠慮なく自分の意見や気付きを口にする姿に、おとなしくて引っ込み思案な性格のくるみは戸惑いを覚えます。その上、先生から学校の案内役に指名されたくるみは、これから体験入学生とどう接していけばいいのか頭を悩ませますが・・・。
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