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3年生の今月の本


めいたんていポアロン ぬすまれたくびかざり タイトル めいたんていポアロン ぬすまれたくびかざり
著者 三田村 信行(作) 大沢 幸子(絵)
出版社 講談社
 

 パーリは、せかい中の人々にしられている、ゆう名なまちです。ワッフルとうやソーヌ川、ルブールびじゅつかんなどの名しょには、いろんな国からのおきゃくさんたちがおしよせて、いつでもにぎわっています。モンタルトルのおかも、そうした名所のひとつで、おおぜいの人たちが、おみやげ屋をのぞいたり、石だたみの道を歩きまわったりして、楽しんでいます。
 けれど、おかのふもとにある1けんのレストランに足をとめる人は、あまりいません。なぜなら、そのレストランはとても小さいので、たいていの人が見すごしてしまうのです。おまけに、店がちょっと古ぼけているので、「こんなところで食べてもおいしくないだろう」と、みんな思うようです。けれど、そういう人たちは、パーリのゆう名レストランよりおいしいりょうりを、食べそこねたことになります。
 このレストランの名前は「ムッシュ・ポアロン」。しゅ人のムッシュ・ポアロンは、いくつものゆう名な事けんをかい決したことのある、名たんていでした。でも、事けんをかい決するのと同じぐらい、いいえ、それよりもっとりょう理を作るのが大すきだったので、たんていをやめて、さい高においしいりょうりをふるまうことのできるレストランを開くことにしたのです。

●「ムッシュ・ポアロン」には、観光客の代わりに常連のお客さん達がたくさんやってきます。探偵時代からの知り合い、パーリ警察の腕利き刑事であるブルトン警部もその一人。難しい事件があるといつもお店にやってきて、最高においしい料理に舌鼓を打ちつつ、名探偵ポアロンの知恵を借りるのです。さあ、今夜もブルトン警部がやってきましたよ。

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