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3年生の今月の本


アヤカシ薬局(やっきょく) 閉店(へいてん)セール タイトル アヤカシ薬局(やっきょく) 閉店(へいてん)セール
著者 伊藤 充子(作) いづのかじ(絵)
出版社 偕成社
 

 なみき通りにある「アカシヤ薬局(やっきょく)」は、さくらさんというおばあさんが、ひとりでやっています。古くからつづく店でしたが、おなじ商店がいの中に、去年大きなドラッグストアができてからは、お客がぱたりと来なくなりました。ただでさえ、ご近所づきあいの苦手なさくらさんでしたから、店の中はそれはそれはしずかなものでした。
 ある日、「わたしは、もうじゅうぶんにはたらいた!」さくらさんは、きっぱりとそう言いました。「アカシヤ薬局は、あしたから閉店セールをするよ」そこで、最後ぐらいはにぎやかにしたい、とさくらさんは思いました。そう決めると、店の商品のねだんを、ほんの少しだけ安く書き直しました。さくらさんはとてもケチでしたから、今までセールなんてやったことがありません。さいしょでさいごの安売りセールです。そして、大きな紙に「あしたから閉店セールをやります」と書いて、店のおもてにはりました。「これでよし。きっと、あしたからお客がたくさんくるよ」と、さくらさんが言ったその時です。
「それじゃ、せんでん不足ですよ」さくらさんの他にはだれもいないはずの店の中で、どこからか声が聞こえてきたのです。

●お客さんの来なくなった「アカシヤ薬局」は、とうとう閉店することになりました。ところが、ひょんなことで店の名前を「アヤカシ薬局」と間違われたことをきっかけに、不思議なお客さん達がやってくるようになります。さて、ケチで人づきあいの苦手なさくらさんですが、この不思議なお客さん達を迎えてどんな風に接客するのでしょうね。

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