トップページ > 読書案内 >  3年生の今月の本 > 3年生におすすめの本
 > オムライスのたまご

3年生の今月の本


オムライスのたまご タイトル オムライスのたまご
著者 森 絵都(作) 陣崎 草子(絵)
出版社 講談社
 

“たまご”というのは、もともとゆめ見がちなたべものでして・・・、生まれたときから、白いからの中には、ゆめがいっぱいつまっているのです。「ほかほかの『たまごやき』になりたい」「あつあつの『ちゃわんむし』になりたい」「ぷるんぷるんの『プリン』になりたい」・・・。それはもう、いろんなゆめがあります。でも、なんといっても、一ばん人気のゆめは『オムライス』です。あったかい、ひだまりみたいな黄色のうすやきたまごになって、ケチャップライスをつつみこむ。かんろくたっぷり、ボリュームたっぷりのあの晴れすがたに、だれもがあこがれているのです。
同じママから生まれた、タマコ、タマミ、タマエ、タマキの四しまいも、やっぱりオムライスをゆめみていました。「たまごに生まれたからには、そりゃあオムライスよね」「ただのおかずにはなりたくないわ」「オムライスは、おいしくて、おなかがいっぱいになって・・・」「トマトケチャップのワンポイント、おしゃれよねー」
しょっちゅう、そんな話でもり上がっていた四しまいは、とうとうある日、うんめいのときをむかえました。にわとりのママとおわかれし、同じパックにつめられて、お店やさんにならべられることになったのです。

●たまごの殻の中に夢がいっぱい詰まっているなんて、メルヘンチック?奇想天外?なお話ですね。数あるたまご料理の中で、たまご達の将来の夢として一番人気なのは、ご飯の主役になれる「オムライス」。果たして、四姉妹はみんなの憧れ「オムライス」になることができるのでしょうか。
「たべもののおはなしシリーズ」として、巻末にはオムライスに関する豆知識が載せられています。同じシリーズの他の食べもののお話を読んでみるのも楽しいですよ。

Page Top