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3年生の今月の本


雨やどりはすべり台の下で タイトル 雨やどりはすべり台の下で
著者 岡田 淳(作) 伊勢 英子(絵) 
出版社 偕成社
 

一郎のクラスでは、「グループとう校のメンバーでいっしょにあそぶこと」という、ちょっと変わった夏休みのしゅくだいが出されていた。一郎がはん長をしているグループには、2年生から6年生までの男子と女子がいて、ぜんいん同じアパートに住んでいる。そこで、夏休みのおわりも近いある日の午後、年のちがう10人が近所の公園にあつまって、ゴムまりを使った三角ベースの野球をすることになったのだ。最初のうちは、なかなかうまく動くことができない子もいたが、ゲームを進めていくうちにみんなだんだんコツをつかんできて、「おもしろくなってきたぞ・・・」と思い始めた、そのときだった。
「ターイム!!」とつぜん、一るいを守っていた上きゅう生の照夫(てるお)が、手を広げてどなった。見ると、同じアパートにすんでいる「雨森さん」が、公園をななめに横ぎってこちらに歩いてくるところだった。雨森さんは、アパートきっての変わりものだ。夏だというのに上から下までまっ黒いふくをきて、パイプをくわえてゆっくり歩いている。子ども達のことなどおかまいなしに、三角ベースのど真ん中を横ぎっていく。
・・・と、子ども達がいる真ん中あたりまで来たときだった。きゅうに立ちどまった雨森さんは、とつぜん手にもっていたカサをさした。そのとたん、ものすごいいきおいで雨がふり始めたのだ。

●突然の大雨ですべり台の下のトンネルに逃げ込んだ子ども達は、しばらく雨やどりをすることにしました。そこで、「この雨、雨森さんが降らせたんだ。やっぱりあの人は魔法使いなんだよ」という一郎の言葉をきっかけに、そこにいた全員が雨森さんに関する不思議な体験を順番に語り始めます。子ども達の言葉によって、少しずつ明らかになっていく雨森さんの人物像。謎めいた雨森さんは、果たして本当に魔法使いなのでしょうか?

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