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3年生の今月の本


なぜ?どうして?算数のお話 タイトル なぜ?どうして?算数のお話
著者 田中 博史(監修)
出版社 学研教育出版
 

「アキレスさん、ぼくとかけっこをしませんか」
あるとき、足のおそいカメが言いました。アキレスは、ギリシア神話に出てくる英雄(えいゆう)で、とても足が速いことで知られています。「きょうそうしてもいいけど、わたしが勝つにきまっているよ」と答えたアキレスに、カメは「それなら、ぼくのスタート地点を、あなたより少し前にしてください」と言いました。そこで、アキレスはカメより少し後ろのA地点から、カメは前のB地点から、同時にスタートすることにしました。さて、この結果はどうなると思いますか?
「そんなの、アキレスがカメに追いついて、すぐに追い越しちゃうよ」と思うのがふつうです。ところが、このお話では、アキレスはカメに追いつくことができないのです。アキレスがA地点からB地点に来たとき、カメはもっと先のC地点まで進んでいます。その後アキレスがC地点に進んでくるまでに、カメはさらにD地点まで進んでしまいます。このように、アキレスがカメのいた地点に来たときには、カメはいつも先の地点に進んでいる。だから、アキレスはいつまでたってもカメに追いつくことはできないことになるのです。
でも・・・、「実際に走ったら、すぐに追いつくはずだよ」とは思いませんか。そう、この話は何かがおかしいのです。一体どうしてこんなふしぎなことが起こるのでしょうか?

●「他のどの教科より算数が好き!」という子がいる一方、「算数のどこが面白いのかわからない」と、数字を見ただけでげんなりする子もいます。でも、実際には算数的な考え方は身のまわりにたくさん溢れていて、知らず知らずの内にそれに触れながら暮らしているのです。
そんな身近で興味深い算数の知識の一部を、子ども達にもわかりやすく紹介してくれるのが本書です。算数好きな子はもちろん楽しめますが、「算数って面白くない・・・」と思っている子にこそ、ぜひ読んでほしいおススメの一冊です。

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